ゴースト血管

NHKスペシャルで紹介されたゴースト血管が危ない。改善方法や原因などについても。

ゴースト血管とは

ゴースト血管とはNHKスペシャルの気づかぬうちに私たちの健康をむしばむ危険に警鐘を鳴らす「○○が危ない」シリーズの第4弾で用いられた言葉です。「○○が危ない」シリーズはこれまでに睡眠負債が危ない、血糖値スパイクが危ない、あなたの家が危ないなどが放送されています。血糖値スパイクが危ないはかなり話題になりましたね。他のもそうですけど。

人間の体には毛細血管が張り巡らされている

今回のゴースト血管が危ないですが、人間の体内に張り巡らされた毛細血管のお話です。毛細血管と言うくらいですから、かなり細いです。細さは5~20μmということで、μmはマイクロメートルと読みます。0.001ミリメートルと等しいのですが、肉眼だと確認できないくらいかもしれません。

毛細血管は非常に細いものですが、同時に非常に長いものでもあります。毛細血管を全て一直線に並べると総距離10万キロを超えるそうです。これ、どれくらいの長さかというと、地球一周が約4万キロなので、、、地球2周半できてしまう長さということです。これだけの長さの毛細血管が体内には巡らされているということです。

毛細血管の役割

毛細血管はその名の通り非常に細い血管なのですが、役割は体のいろいろな器官に血管を通じて栄養を補給することです。人間は口から食べたものを消化し、栄養を吸収します。その吸収した栄養を体内の各器官に届けるのが毛細血管なのです。だから毛細血管がないと体内に栄養が届かないことになります。たとえ指先であっても、切ると血が出てきますよね。あれも毛細血管が指の先にはあるということなんです。指だけじゃなく、足だってそうですし、耳たぶだってそうです。とにかく体中のありとあらゆるところに毛細血管が張り巡らされているわけです。だから10万キロという距離になるわけですね。

ゴースト血管とは

そんな重要な役割を担っている毛細血管ですが、いろいろな事情によりゴースト血管になってしまうことがあるのだとか。つまり、途中で毛細血管が切れてしまっていたり、毛細血管から血液が漏れてしまっていたりするのです。毛細血管が適切に体内に張り巡らされていないと、当然体内に栄養が行き渡りません。そうなると、当然いろいろな弊害がでてきます。

番組で挙げられていた弊害としては認知症骨粗鬆症冷え性などです。冷え性などはイメージがわきやすいですね。ただ、血管、血液が流れるというのは生命活動そのものですから、そこが滞るとなると、どんな病気になっても不思議ではないかもしれません。

ゴースト血管は毛細血管ですから、なかなか自覚症状がないというのも特徴でしょう。今日は毛細血管の調子が良くないな~とか、最近毛細血管が切れ気味だから、栄養不足でさーなんて感覚は人間はもてないでしょう。ただし、いろいろな兆候は普段の生活の中から発見することはできるかもしれませんし、ゴースト血管という症状、現象があるということが分かっていれば、対策というのも講じることができるかもしれません。