ゴースト血管

NHKスペシャルで紹介されたゴースト血管が危ない。改善方法や原因などについても。

ゴースト血管対策にヒハツエキス(ロングペッパー)

血管のゴースト化(老化)はいつから始まるか

血管老化のターニングポイントは45歳と言われています。漏れにくい毛細血管の数が減り始めるのが45歳だからです。

漏れにくい毛細血管

出典:健康美容EXP

女性がよく悩む冷え性。この冷え性も年齢を重ねると辛さが増していくといいいますが、その原因の一つには毛細血管の衰えもあると言われています。

健康的な毛細血管と衰えてしまった毛細血管の違いは何でしょうか。それは健康な血管はまっすぐ長い状態で血液が流れやすくなっています。一方で衰えた毛細血管は加齢やストレス、疲れ、乾燥なあどが原因になってねじれたり、健康な血管よりも非常に細くなってしまういわゆるゴースト血管になってしまうのです。

ゴースト血管になってしまうと当然栄養が行き渡りませんから、ゴースト血管になってしまった周囲の皮膚というのはシワやたるみがめだってしまうということになりっます。

血管のゴースト化を防ぐ香辛料

そのゴースト血管から体を守ると言われているのがヒハツエキス(ロングペッパー)です。ヒハツには「ピペリン」という成分が含まれていて、この成分が血管を広げてくれます。つまり血液の流れを良くしてくれます。血液が流れるということは栄養が行き渡りいますし、体温の低下防止にも役立つというわけです。冷え症改善も期待できますよね。

ペッパーとついていることからもわかるようにヒハツは黒胡椒と良く似ていて、いわゆる香辛料です。昔からインドや東南アジアを中心に香辛料や薬草の一種として活用されてきた伝統的な香辛料ですね。そしてこのヒハツを使った有名な伝統医学がインドの”アーユルヴェーダ”です。沖縄を中心に使われている”島胡椒もヒハツの近親種と言われています。

ピペリンには3つの働きがあります。

1つ目が毛細血管の拡張。2つ目が基礎代謝の向上。3つ目が栄養吸収促進。香辛料ですから2つ目なんかはすごくイメージしやすいですし、辛いものを食べたら血管が広がったり汗をかいて基礎代謝が向上するというのもなんだか実感しやすいのではないでしょうか。最近はED改善も期待されて、サプリにも入っていることがあります。

ヒハツ(ピペリン)の副作用

ピペリンの副作用は天然のものを食べていれば問題ないでしょう。ただし、香辛料ですから、摂りすぎるとお腹をこわしたり、血液拡張効果が出すぎてしまうということもあるので、例えば高血圧のお薬などとの併用については少し気を配っておいたほうがいいかもしれません。というのもせっかく血圧を抑えようとしているところに血管拡張作用のあるピペリンを食べたら逆の働きとしてぶつかってしまうかもしれないからです。

 

ゴースト血管の改善方法、毎日を健康に生きよう

ゴースト血管の改善方法ですが、ゴースト血管が元々毛細血管ということもあり、何か手術のようなことをするわけにもいきません。何よりも大事なのが日々の生活習慣になってきます。

基本的なゴースト血管改善方法

番組でも紹介されていたのが下記を避けることです。

・糖質の過剰摂取

・高血圧

・運動不足

・睡眠不足

ただ、高血圧というのは、、、確かに高すぎるのはよくないでしょうけど、血圧があがると血液はより体の隅々まで届くようになるわけですから、一概にNGでは無い気もします。

高血圧以外はいずれも普段の生活の心がけ次第で実現できそうですよね。番組では運動不足解消に効果があるとしてスキップが紹介されていました。スキップをするとふくらはぎが刺激されるのですが、このふくらはぎ、第2の心臓とも呼ばれます。というのも下半身に溜まってしまった古い血液を心臓に送り返す役割をしているのがこのふくらはぎだからです。社会人になるとなかなかスキップをする機会って・・・ないですよね。うきうきすることがないだけかもしれませんが、男性だったらスーツを着てスキップってしづらいですし、女性の場合ヒールなんかを履いてしまうと物理的にスキップできなくなってしまいます。

ただ、ゴースト血管になってしまっては危険ですから、駅から家までの間で少しスキップをしてみるとか、ヒールをやめてスニーカーで出勤してみるといったことはやってみてもいいでしょう。

ゴースト血管対策(マッサージ)

運動不足解消は大きなゴースト血管解消法ですが、マッサージもいいと言われています。

ふくらはぎマッサージ

運動でも刺激したふくらはぎですが、マッサージでも刺激してあげましょう。自分で自分をマッサージすることで、自分自身の体調を知ることもできますよ。

足の裏マッサージ

足の裏専門のマッサージ屋さんがあるくらいです。ものすごく痛いのですが、ものすごくすっきりします。別にそのお店に行く必要はないので、自分で足の裏をマッサージしてあげましょう。毛細血管がきちんと通っている足の裏であれば、揉んだ時の感触があるはずです。あまり感覚がないということは、もしかしてゴースト血管になっている可能性もあるかもしれません。

爪もみ、指マッサージ

ゴースト血管は末端に影響が出やすいと説明しました。なので、その末端を刺激してあげることでゴースト血管になることを防ぐです。痛くない程度に爪をもんであげたり、指を揉んであげましょう。適度な刺激を与えてあげれば、眠気解消になったり集中力アップになったりもしますよ。

全身をさする

これだけでもいいのです。イメージで言うと乾布摩擦のような感じでしょうか。全身を外部から適度に刺激してあげることによって、ゴースト、つまり消えてしまっていた毛細血管を再度作り直してくれ、ということを体に発信するわけです。

ゴースト血管対策(食べ物)

糖質の過剰摂取を避けたいというのからわかるように食べ物もゴースト血管対策には重要です。番組では漢方薬のケイヒ、シナモン・ヒハツ・ルイボスティーが紹介されていました。※シナモンは食べすぎにご注意ください。

その他のオススメゴースト血管対策フードですが、

スターフルーツ

・かりん

・サンザシ

・インディアンデーツ

月桃

といったものがあります。ここで注目しているのはTie2(タイツー)という分子です。この分子があることにより血管が切れにくくなるのです。接着剤のような役割を果たすと言われています。そして上記であげた食べ物はこのTie2(タイツー)分子を活性化させると言われています。

ゴースト血管改善は日々の生活習慣改善から

ただ、中々上記の食べ物、スーパーで頻繁に目にするといったわけではないかもしれません。そうなると、ゴースト血管対策として、取り組みやすいところから始めていくしかありませんね。わざわざ遠くから取り寄せるというのもなかなか難しいですから。

ということで、まずは運動不足を解消するところからゴースト血管対策は始めましょう。毎日運動することを大前提にします。ポイントは普段の生活の中に組み込むことです。通勤時に歩く、階段を登るなどはその典型でしょう。それから荷物を運ぶといったことを億劫がらずにやるというのもいいかもしれません。職場でも感謝されて一石二鳥です。

それからプラスの効果としてゴースト血管改善になる食べ物を挙げましたが、マイナス効果を減らすことも大事です。番組で紹介されていた糖質の過剰摂取以外にも、悪質な油や添加物、化学調味料、農薬といったものを少しでも避けることで、体内への負担を減らしましょう。それだけでもかなり違うはずです。

 

ゴースト血管のチェックリスト 自分の体をよく観察しよう

NHKスペシャルで放送されて話題となったゴースト血管。その恐ろしさを理解したら、次は自分自身の血管がゴースト血管になっているかのチェックをしたいですよね。

ゴースト血管のNHKのチェックリスト

チェックリストはこちらのNHKのサイトにあります。性別を聞く質問合わせて9問です。非常に簡単なのでやってみてください。

www.nhk.or.jp

その他のゴースト血管チェックリスト

NHKのチェックリストはかなりシンプルです。もちろんそれだけでもわかることはありますよね。でももう少し他の部分に注目してみるのもいいでしょう。ゴースト血管は毛細血管が切れたり短くなっていたりすることを意味しますから、その影響は体のいたるところに見られるはずです。

髪の毛

ぱさついている。抜け毛が多い。白髪が多い。栄養が届いていないと、髪の毛はぱさついたりしますよね。白髪が増えたとか、抜け毛が多いというのも兆候になりえます。遺伝だから・・・と諦めずに、栄養を送り込むことが大事です。

毎日鏡で自分の舌を見てみましょう。色があきらかにおかしい、、、といった場合はゴースト血管になっている可能性があります。単純に汚れているだけならいいのですが、栄養が行き渡っていないという可能性もあるということです。

充血したり、目の下のクマというのも可能性はあります。

耳たぶ

普段あまり触らないのが耳たぶですが、ここにも兆候は出てきます。こういう先端部分というのは注目しておくといいかもしれません。耳たぶにしわがある場合は動脈硬化のサインという説もあります。

耳たぶ同様先端部分ですね。欠けてしまったり、柔らかすぎたり、不健康な爪は要注意です。

やたらと冷え性、といった場合は少し心配です。冷え性であることを当然とは思わずに、足先まで血管が届いていないのかも?と考えてみると見え方が異なってくるかもしれません。

 

上記以外でも体の先端部分など毛細血管が届きづらいかも?といった場所を見てみることはゴースト血管になっているかどうかを知るヒントになるでしょう。顔の肌の調子とか、足のかかととか。鼻毛が白髪になってきたなんていうのもヒントかもしれません。普段から自分の体をよく観察しておくといったことも重要でしょうね。

ゴースト血管とは

ゴースト血管とはNHKスペシャルの気づかぬうちに私たちの健康をむしばむ危険に警鐘を鳴らす「○○が危ない」シリーズの第4弾で用いられた言葉です。「○○が危ない」シリーズはこれまでに睡眠負債が危ない、血糖値スパイクが危ない、あなたの家が危ないなどが放送されています。血糖値スパイクが危ないはかなり話題になりましたね。他のもそうですけど。

人間の体には毛細血管が張り巡らされている

今回のゴースト血管が危ないですが、人間の体内に張り巡らされた毛細血管のお話です。毛細血管と言うくらいですから、かなり細いです。細さは5~20μmということで、μmはマイクロメートルと読みます。0.001ミリメートルと等しいのですが、肉眼だと確認できないくらいかもしれません。

毛細血管は非常に細いものですが、同時に非常に長いものでもあります。毛細血管を全て一直線に並べると総距離10万キロを超えるそうです。これ、どれくらいの長さかというと、地球一周が約4万キロなので、、、地球2周半できてしまう長さということです。これだけの長さの毛細血管が体内には巡らされているということです。

毛細血管の役割

毛細血管はその名の通り非常に細い血管なのですが、役割は体のいろいろな器官に血管を通じて栄養を補給することです。人間は口から食べたものを消化し、栄養を吸収します。その吸収した栄養を体内の各器官に届けるのが毛細血管なのです。だから毛細血管がないと体内に栄養が届かないことになります。たとえ指先であっても、切ると血が出てきますよね。あれも毛細血管が指の先にはあるということなんです。指だけじゃなく、足だってそうですし、耳たぶだってそうです。とにかく体中のありとあらゆるところに毛細血管が張り巡らされているわけです。だから10万キロという距離になるわけですね。

ゴースト血管とは

そんな重要な役割を担っている毛細血管ですが、いろいろな事情によりゴースト血管になってしまうことがあるのだとか。つまり、途中で毛細血管が切れてしまっていたり、毛細血管から血液が漏れてしまっていたりするのです。毛細血管が適切に体内に張り巡らされていないと、当然体内に栄養が行き渡りません。そうなると、当然いろいろな弊害がでてきます。

番組で挙げられていた弊害としては認知症骨粗鬆症冷え性などです。冷え性などはイメージがわきやすいですね。ただ、血管、血液が流れるというのは生命活動そのものですから、そこが滞るとなると、どんな病気になっても不思議ではないかもしれません。

ゴースト血管は毛細血管ですから、なかなか自覚症状がないというのも特徴でしょう。今日は毛細血管の調子が良くないな~とか、最近毛細血管が切れ気味だから、栄養不足でさーなんて感覚は人間はもてないでしょう。ただし、いろいろな兆候は普段の生活の中から発見することはできるかもしれませんし、ゴースト血管という症状、現象があるということが分かっていれば、対策というのも講じることができるかもしれません。